場の量子論

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素粒子論の発展   

2019.10.29

 昔,といっても既に半世紀近く前になりますが,学生時代,大学の図書館で高内壮介・「湯川秀樹論」を読んだことがあります。
内容はほとんど忘れましたが,熱拡散方程式と湯川理論との関係が書かれていたような記憶がありますが,定かではありません。
いずれにしてもその本から強い印象を受けたことだけは覚えています。
 爾来,いつかまた読みたいなぁ〜とずっと頭の片隅で思っていたのですが,最近ふとしたきっかけで古本ですが,高内壮介(著)
「湯川秀樹論」を見つけ,早速購入して逸る気持ちをおさえながら読んでみました。学生時代に読んだ本の内容とは記憶の範囲に
おいて異なっていましたが,その内容の面白いこと。素粒子物理学の発展に寄与した先人の苦闘・舞台裏を臨場感たっぷりに叙述
されている筆致に興奮を覚えました。
 と同時に,この本を正確に筆写しながら,自分なりに量子物理学の発展の歴史を追体験し,味わってみたいという気が起こり,
素粒子論の発展に直接関係する部分を筆写しました。
 同好の士向けにといってもまったく余計なお節介かも知れませんが,筆写した稿を,素粒子物理学の発展の経緯が分かるように
章立て・補足・脚注等を加えて公開することにしました(出版者様ご寛容のほどお願いします)。

 非常によく書かれている本と思いますので,座右におかれても間違いはないと思います。



HENLY-THILYING
「初等場の量子論」を読む
   (現在中断しています。)

1.自由場 [2005.10.30]
 ・線状連続体のハミルトニアンの定式化を扱っています


2.調和振動子 [2005.11.13]
 
・いわゆる生成消滅演算子を使ったハミルトニアンとその固有値,演算子のダイナミクスを扱っています。

3.結合振動子 [2005.12.18]
 
・線状に並んだ振動子に相互作用を取り入れたハミルトニアン,基準座標の導入等を扱っています。

4.場  [2006.01.08]
 
・連続体極限としての場を取り扱います。シュレーディンガー場のラグランジアン等。